クロージング終わりました。不動産投資シリーズ

 

pixabayより

営業でクロージングというと契約をとることですが、不動産の場合のクロージングClosingは(不動産売買の手続きの完了)という意味になります。

6月に不動産投資の記事を書きました。こちら竜巻で離れた縁とつながる縁

そこに「次に売る予定の家を掃除して、ステージングしてきます」と書いたのですが、その家の掃除をした日に2組見に来てくださって、どちらもオファーしてくれたのです。

同時にというのは初めてで驚きました。実はその家は息子が住んでいた家で一番小さいタウンハウスでかなり古い建物でした。

大学に入学するときに大学の寮を調べると月に1000ドル以上でしかも相部屋。それはまだいいとして長期の休みのたびに荷物を全部出して移動すると聞いて賃貸のアパートを探しました。大学の近くのアパートはそういう事情を知ってか強気のお家賃。悩んだ挙句当時売買を始めて数軒家を探していたので、大学のそばに小さい家を買って貸すことにしました。

はい、買ってあげたわけじゃないですよ。ある学費投資の一部で大学の間の家賃が毎年出ていたので、それを支払ってもらいました。

そして卒業して実家に戻って、その家は貸していたのです。賃貸は問題あることが多いのですが(とんでもなく汚くされたことがありました)今回は騒音。

タウンハウスは横がくっついている集合住宅なので大きな音は響きます。そのご家族はティーンのお嬢さんがいたので友人が遊びに来ていた時の音楽だったらしいです。

その後契約が切れ、更新せずにこちらも売却することにしたのです。少し前に賃貸物件の引き渡し後に数か月、修理に大変な思いをしたばかりだったので悩みましたけど、こちらは売り出すことにしました。

不動産売買専門の業者が入れるサイトに広告を出し、家中のペンキを頼み、同じ日に掃除に行くとすぐに「見たい」という連絡が2件はいりました。

ペンキ屋さんが塗り終わってすぐ、そして私たちの掃除のすぐ後に来たのでステージングも何もしていなかったのですが、数日後オファーがありました。

1組はかなり安いオファーだったのですがキャッシュでと。これは正直ぐらぐらと揺れました(笑)で、もう1組はバーゲンなしのフルオファー(言い値の通りの価格)だったので、そちらに決めました。

それが約一か月前。そして数日前にクロージングが終わりました。

クロージング終わるとホッとします。それまでもインスペクションと言って調査が入ったり、なにかしら壊れていたりして、その都度、業者に連絡するんです。

そして、ここが本当にいつもストレスなんですけど、折り返し電話来なーい、すぐに来なーい。電話担当は夫なので心の中ですまん~。

賃貸だとこれが延々と繰り返されるので、大家さん業も大変です。←夫が。

来年の話をすると何とかって言いますけど、来年は賃貸よりも売却のほうでやって行こうと思っています。

 

竜巻で離れた縁とつながる縁 不動産投資シリーズ3

不動産投資シリーズにしてみました。

過去記事 不動産投資シリーズ1利回りって?リアルターって?賃貸を売却した理由

オハイオに来て家を数軒購入して借家にして大家さんをしています。最初の数軒はあと1軒を残して売却しました。その一軒も売却予定で修理中です。

そして売却したお金でよりよい利回りの物件を購入しました。その中の一軒のお話です。

オハイオは竜巻が2年に一回くらい発生します。そんなところで不動産?と思われるかもしれませんが保険をかけていること。それから賃貸も売買もつねに動きがあって、これまであまり困らなかったのです。

不動産業は運も大きいですね。ある家はリストに載せたその日にオファーが来ましました。そして、ある家はあまりのダメージに売却まで数か月かかりました。これは記事に書いたと思います。 過去記事 不動産投資シリーズ2退去した後の惨状

今回の家は賃貸が決まるまで3か月かかっています。その間の銀行ローンは払っているので、一日でも早く入居は決まって欲しいです。

それでもバックグラウンドチェックがあんまりひどかったりした場合は申し訳なく思いながらもお断りの連絡をします。

そしてやっと決まった入居者は若い男性2人 ルームメイトとして家を借りたいと。ちょっと変だなとは思いました。すごく大きな家で部屋を全部数えると8部屋あるんです。たった2人で?と。

でも支払いの遅れなどの履歴も犯罪歴もなく、まったくない申し分なかったので契約するところまで行っていました。

ところが竜巻が発生して契約書を読み直し保険ですべてカバーできるのか不安である。という理由でキャンセルになりました。

あの惨状を見て不安になるのはわかります。バックグラウンドチェックも時間がかかるのにキャンセルになりがっかりしていたその数分後に以前も連絡があった保険会社から電話がありました。

数か月前も連絡があった会社です。竜巻などの災害で住んでいた家が壊れて修理する間の短期間借りる家を探しているのです。

以前は先に契約が決まっていたのですが「他にも物件があるので、また連絡してください」と言っていたのです。

それがこの素晴らしいタイミングで! 竜巻で壊れてしまったのは本当にお気の毒ですが、短期間住む場所は必要です。さっそく見学に来られて気に入っていただき契約することになりました。数か月ですが気持ちよく住んでもらえるように最終お掃除に行ってきました。

ガラス窓を取り換えるなど修理が終わった状態で清掃だけ。あまり汚れているとプロを雇いますが、今回はきれいだったので私たちが拭き掃除や掃除機をかけに。

本当に大きな家で(我が家より大きい~笑)アメリカはクローゼットがないとベッドルーム(部屋)と数えられないので、その数え方での部屋は4ベッドルームですがオフィースやフォーマルダイニングと呼ばれるセパレート式のダイニングを合わせると8部屋あります。

そして大きさよりもベッドルームの数が大事なので売却するときはクローゼットをつけて5か6ベッドルームにしようと思っています。

キッチン家電なども新しいものです。

賃貸物件はお金かけないという意見も多いのですが、将来売却のさい資産価値も上がりますし、なにより気持ちよく借りてもらいたいので(そして、早く決まるように)家電や備え付けのものも良いものを。

広いリビングに暖炉も。ぐうう私も欲しいぞ(笑)

以前別の家の人は小さい犬を飼っていて、ひどい惨状だったと書いたのですが、前回の入居者さん2頭のすごく大きな犬を飼っていました。でもカーペット全く汚れていなかったです。

悪いのはワンちゃんじゃなくて飼い主ということがよくわかる~!ペットは全て可で保証金をいただいてます。もちろんこの入居者さんにはお返ししました。

ここの賃貸は3か月なので、またその後お掃除に行きまする。今週末は違うおうちの掃除&ステージングしてきます。

 

不動産投資シリーズ2 退去した後の惨状

 

昨日の記事の(賃貸滞納者に明け渡しをお願いすることになった)続きです。

「3日の強制退去以外ない!」という弁護士に夫は「そんなことはできない」と入居者とメールや電話で何度も話し合いをしました。

明け渡しも「何日まで」「今月いっぱい」と伸び続け家賃も少しづつの支払いになり、家を出るぎりぎりまで揉めて、当日はもう顔も見たくなかったのか「掃除したからキッチンに鍵は置いておく」と言い出て行ってしまいました。

すぐに夫は家を見に行ったのです。ドアを開けて一歩家に入ったとたん

「ものすごい悪臭で気分が悪くなった」そして「掃除なんてしていない」と青ざめて帰ってきたのです。

綺麗な大きい家でした。賃貸とはいえ住む人の身になって修理をして心を込めたビジネスをしていたつもりです。特に夫は状況も考えてその人に一番良い方法で対処していたと思います。

契約を伸ばしに伸ばして顔も見ないで汚いまま出ていた入居者。なんていうんでしたっけ?後ろ足で泥をかける。でしたっけ?

夫は入居者のいう言葉を信じて考慮してこういう結果になったことがすごくショックだったようです。

「汚いの?私が掃除に行くよ」と言うと「絶対にしばらく行かない方がいい!!」と言い張りました。

いつもは簡単な空き家の掃除は私もしています。キッチンやバスルーム。カーぺーットクリーナーなど大きなところはプロに頼んでいます。

「何の匂い?ゴミとか?動物の匂い?大丈夫よ。私ねえ動物園でもきっと寝られるよ。あはは」(動物好き)なーんて軽く考えていたら

「本当に具合が悪くなるよ、絶対に……行かない方がいい!!」

ううう、怖い。前の家もかなりでしたけど、それ以上とは。

なのですぐ後の惨状は私は知らないのですが、とにかくひどいことになっていたそうです。

前の家、こちらも動物系の匂い&あちこち破壊で修理にすごくお金をかけました。庭の手入れもしていなかったのでガーデニングも。

そのかいあって1つ前の家は売りだして一週間くらいでオファーがあって、すぐに売却できて大喜びしたのですが、今回の家は数か月かかりました。

悪臭はすぐにプロのカーペットクリーナーに頼んで全部洗ってもらいましたけど、匂い全く取れず。カーペットを全部取り換えることにしました。全てのカーペットをはぎ取り、下に敷いていたパッドを取っても匂いは取れなかったので、その下の木も削り、消毒作業もするになったのです。土台まで。

全て終わるまで写真も取れず、修理するうちにあちこち悪いところが見つかって数か月経ち、やっと室内の写真を撮ってサイトに載せたら、大雪の季節。そしてクリスマス、新年と過ぎていきました。

その間もずっとその家のローンを払っています。昔大家さんは「たくさん家を持っていて、だから余った家を貸している」というイメージだったのですが、いえいえ多くの大家の皆さん買った家のローンを払いつつ賃貸業をしているのです。

なので大家業にとって家賃払わない。とか夜逃げ。とか考えられない犯罪です。

そして大家としてではなく、大人が悪臭に耐えられないほどのところに小さい子供と動物(どちらの家にもいました)と暮らしていたことが許せないです。たとえ悪臭の原因が動物だとしても、そんな飼い方ひどいです。

入居者だった人はもう出て行った後は連絡もつかないですし、家賃も払えなかったので弁償できるわけないですね。ペット保証金(Pet deposit)を預かってましたけど、それでは全く足りないです。

私も動物大好きなので、ペット可にしたいんですね。でもこういう常識のない人がいるからペットお断りが多くなってしまうんですよね。

壁もクリーニングそしてペンキ塗り。それぞれ別のプロの人に入ってもらいました。この辺りのことを書いていたのは11月ごろです。

キッチンもだいぶ改造して外のデッキは新しく作りました。腐った場所もあって危なかったからです。

オーバーではなく莫大なお金かかりましたけど、直すたびに家が嬉しそうになって行く気がしました。

12月1月と何回も通って掃除をして2月に入ったら見に来る人も多くなり、やっと決まり昨日クローズという最終契約ができたのです。

若いご夫婦で、この家をとっても気に入ってくれて、本当に良かったです。

書類が終わって(たくさんサインをします)ではカギをと渡した時にすごく嬉しそうで、抱き合ってキスして、この瞬間が本当に嬉しいです。

住んでいなかったけれど一生懸命選び、掃除や修理を重ねた家は愛着があります。大事に住んでくれたら嬉しいなと思います。

長くなりましたけど、今回このことは書いておきたいなと思いました。

今回、たまたまこういうことがありましたけど、不動産投資はとても好きな仕事です。引退しても暮らしていけることに感謝しています。

ほとんどの入居さんは良い方なんです。本当に今回こういう人もいるんだと勉強になりました。

大家さんシリーズはまたいつか書きます。

 

 

写真はフリー素材のPixabayより