21年目のサバイバーになりました。Survivor

 

3月になりました。じゃない、もう半分すぎてた。笑

早いですね。あっというまに春になってました。

オハイオは4月まで雪が降るのに、今年はなんだか暖かい!!

うれしいですけど、今年はマイナス20度とか恐ろしい気温にならずに、アッという間にスプリング。

昨日も今日も窓を開けて(といっても昨日の夜は大雨と強風&雷で怖かったですが)お掃除日和です。

はあ、気持ちいいです。

 

3月。

息子の誕生日でした。

そして21年前2003年3月その日に治療のために日本の基地からハワイの基地へと移動しました。

私の乳がんが発覚したためです。このことはエッセイやNoteなどにまとめてあります。

エッセイ形式こちら カクヨム版 乳がんサバイバー

Noteのページ タミイ・M

 

たくさんの方の目に留まるように、あちこちに書いていますが、読みやすいのはこの2つだと思い、ブログにも貼ってあります。

 

ステージⅢCの乳がんでした。医者にも厳しいことを言われていました。1年以上の闘病、息子もまだ小さく泣いてばかりの日々。

息子の中学生の姿が見たい、高校生の姿が見たい、大人になるのを見守りたい。そうできないかもしれないということが、当時、一番怖かったです。

それから21年。

すっかり大人になった息子。

その姿を毎日見られる幸せをかみしめています。

神様に、家族に、親友に、医療関係の皆様に、そして支えてくださった全ての人に感謝しかありません。

何度も手術をしました。

抗がん剤と放射線治療をしました。

左胸は失ったままです。

子宮と卵巣の摘出もしました。

10年間のホルモン治療で太り、髪も薄くなりました。

それでも、こうやって生きていることが一番大事だと思っています。

 

このブログではほとんど乳がんのことを書いてきませんでした。

こんな私の体験が人の助けになるならと発信していた時期もありました。

それでもブログを通して友人のような気持ちになった人たちが病に倒れていくのを見て、本当につらくて。

そう思っていましたけれど、世界中のがん患者さんのほんの少しでも役に立てたり、希望を持ってもらえたらと思い、また少しづつ書いていこうかなと思っています。

「ステージⅢCだったのに21年も元気なんだって」と。

つらい思いをしている方達に伝わればいいなと思っています。

今日、告知された方や、闘病がつらい方。

希望を持ってください。

 

アメリカの寒い田舎で日本が恋しく、さらにコロナ過でついにうつ病になってしまいましたが、なんとか楽しく過ごそうと、努力しています。というよりも足掻いているところです。

人生がつらい方

生きているだけで、すごく偉いです。

私は自分にそう言い聞かせています。

えらいなあ、Tomotanは!ってw

 

どんな姿になっても(もう再建手術もしないです。元気でいられたら、それでいいなと)生きていることが大事だと思います。

 

希望を失わずに、毎日こう思って過ごすようにしています。

 

今日もいい日だった。

きっと明日もすごく良い日!

 

 

 

 

2023年3月特別な日そして最近のこと

 

昨年の後半から今年にかけて、精神的にいろいろなことができない状態が続いていました。

気分的には、だいぶ回復してきました。

ご心配をおかけしているコタローさんも、抗がん剤が効いているのかとても元気で過ごしています。

 

パクパクご飯を食べている姿、そしてかなりガリガリだった体格が戻ってきているのがが本当に嬉しいです。

ただ、食べたいときに何時でもあげているので、どうしてもチャチャにも少しあげてしまって、チャチャはさらに体重増えました。wいや、じゃないですね、やばいです。

 

くはあ~~幸せ~~

むふふ~

 

コタローさんの抗がん剤は3週間に一回になったので、チャチャにとって「弟の匂い」にもどりました。

あ、こただ!って。いつも本当に仲良しなのですが、病院後の数日はシャーシャーと怒りまくります。

こたちゃん、腕の毛は剃られたままですが(抗がん剤の注射)すごく元気になってきています。体重も元通りではないですが、痩せてきてはないです。

良かったねえ~

 

この状態が少しでも長く続いてくれたら。心からそう思います。

 

コタの獣医の書類を読んでいると、私が乳がん治療をしていたときと同じ吐き気止めを処方されていました。

その吐き気止めはゾフラン(オンダンセトラン)

ゾフランを飲むのを嫌がるのですが「これは本当によく効くお薬なんだよ、ママと同じなんだよ」って言いながらあげます。

いやあ、本当に本当にあっという間に吐き気が止まる薬です。

 

乳がんが発覚したのが、ちょうど20年前の今日でした。

なんと二十歳記念日!

当時小さかった息子の誕生日でもあります。

「大人になった姿が見たい」と泣いたのを思い出します。

何度もエッセイなどに書いたので詳しいことは省きますが、あまり良い状態ではなかったのです。

大人になった息子と一緒に戦ってくれた初老になりつつある夫と3人でまたこの日を迎えられたことが心から嬉しいです。

これからも人生に感謝して歩んでいこうと思います。

 

 

読んで良かったがん関連の本とコミック パート2

 

前回の最近読んで良かった(がん関連のコミックと本)の続きです。

前回の「元気になるシカ」の藤河るりさんは現在もご活躍中ですが、今日取り上げさせていただきたい本の作者さんは、もうおなくなりになっています。

治療中の方で「知りたくない」という方もおられるかと思い先に書くことにしました。

私が治療中の時、特に初期の頃は、力尽きてしまわれた方の本は読みたくないと思っていました。

当時の知り合いに「これ役に立つかも」と渡された本の冒頭のページが(乳がんで亡くなった女性がまだ小さい子供たちに書き残した手紙)で始まっており、ものすごくショックを受けたことを今でも思い出します。当時一番目にしたくないことで、それをわかっていたと思うんです。善意を装った悪意、というと言い過ぎかもしれませんが、私はその時に絶対に気を付けようと心に誓いました。

それでも以前していたブログで「すごく元気をもらえた」という多くのご意見をいただき嬉しかったのですが「今日の内容はついていけませんでした」というご意見もあり(ふざけた時など)まだまだ日々学ばせていただいてます。

さて、今日ご紹介したいのは、ひるなまさんの「大腸がんでも元気です」です。

この方の絵もすごくかわいい。鳥獣戯画風のうさぎがひるなまさん。

 

 

ある日突然「大腸がん」と診断され治療の様子を描いたエッセイコミックです。

以前から「いつか読みたいな」と思っていました。

大腸がんは50歳過ぎたら検査を受けた方が良いと言われています。今年こそ受けて来ようと思います。ただ、胃カメラもそうですが、ハードルがすごく高いですよね。苦しそうだなあと思うと腰が引けますが、きちんと検査は受けなければと強く思います。

Youtubeのおすすめ動画で見た日になくなってしまったことを知り、もっと早く買っておけば応援になったのにと思いました。

 

第一話がこちら

 

病気事態も辛いのですが、実の親と絶縁されていて頼る人が少なかった経緯も勉強になりました。特に日本の病院は「ご家族に来ていただいて……」という大前提があると思うので難しいことも多いかもしれないですね。

これは内田春菊さんの「がんまんが」にも出てきます。(こちらも大腸がんでオストメイトになった経緯が描かれ、おすすめです)

 

それから「無人島のふたり」山本文緒さん

 

突然のすい臓がんの発覚からいきなり余命4ヶ月と告げられてからの日記です。

かなり前に何冊か読み、その後遠ざかっていました。昨年の突然の訃報に驚いたのを覚えています。

最後の日々をつづった日記(無人島の二人)が発売されたとき「ああ、これは読めない」(つらくて)と思ったのですが、少し前に鬱病の時の日記を書いた「再婚生活 私のうつ病日記」を一気読みし、これは絶対に読まなくてはと、こちらも電子書籍で購入しました。

そして一気読み、そしてやはり泣いてしまった。淡々とつづる文章の中に時々混ざる本音にハッとします。

自分の事よりもパートナーの心配をされて、優しいお人柄がうかがえます。やはり、すごくつらかった。でも本当に読んで良かった。

ひるなまさんの解説動画でとても良い動画があったのですが、見つからなくなりました。消されたのかもしれませんが、とても参考になる動画なのでご紹介します。

がん防災チャンネル・現役がん治療医・押川勝太郎さんの動画

https://www.youtube.com/@ganbousai

特に有名人のがんによる訃報をより詳しく解説されていて、とても分かりやすいです。