猫の病名は悪性リンパ腫でした。

 

コタローちゃんの病気は、悪性リンパ腫 血液の癌でした。

病院からの書類には

「中型から大細胞腎および小腸リンパ腫」

と書いてありました。

 

現在、抗がん剤治療中です。

抗がん剤が上手くいけば3か月から6か月は元気に過ごせるそうです。

反対にそれが余命でもあります。

治ることはまれだそうです。

あまりにも突然の出来事で、最初は悲しみのどん底で泣いてばかりいました。ただただ悲しくて3人でオイオイ泣くばかり。調べては泣き、獣医の話を聞いては泣き、でした。情けないですが、これが現実なんですね。

獣医は最初は電話で詳しく話してくれました。動物のオンコロジー(腫瘍専門医)が主治医です。

「抗がん剤治療をした場合としない場合、どのくらい余命は違いますか?」と質問したところ。数値が悪いので、しなければ今週末は迎えられない(電話は月曜日)と言われました。

あまりにもショックでしたが、すぐに治療をお願いしました。

そして、抗がん剤が始まりました。

抗がん剤治療は毎週一回。先日4回目をしました。痩せましたが、今はとても元気に見えます。

お金の事ばかり書くのもあれですが、本当に医療費かかります。入院検査で約5000ドルと書きましたが、抗がん剤一回につき400から500ドル。前回は超音波検査もあり、ステロイドの薬も飲んでいるので900ドルでした。

保険の事もっとよく考えておけばよかったと後悔しています。

抗がん剤も4回終了して、家では今までと同じくらい普通にしています。

一か月経ち人間も少し落ち着いてきました。

なので闘病記というか記録を書いていこうと思っています。

私は自分の癌治療中もそうだったのですが、冷静に客観的に薬の名前や自分の状態などを淡々と記録していったことで、自分の精神を保つことができました。

すぐに泣きそうになる気持ちも、それで救われました。

私の闘病は長期だったのでノートが何冊もあり、エッセイにまとめた何倍もあります。

入院のたびに大きなノートを持っていき、震える手で「今どんな状態か、どれほどの痛みか」などを冷静に何回も書きました。でも、それで、気持ちは救われました。

今回も最初は胸が張り裂けるほど大泣きに泣き「何も知りたくない」という気持ちでした。しかし、その気持ちを抑え、病院からの記録など全部プリントして、日本語訳にして、わからない単語は調べて記録をはじめました。

少しづつ冷静になっていけるかな。それとも、もっと辛くなるかもしれない。それでも知識は人を強くすると信じています。できることもきっとあると思います。

諦めず、それでもコタローちゃんの辛いことはせず、いつもの生活が少しでも続くように、できる限りのことをしてあげたいと思っています。

すっかりきらめていた私に家族から「君のように、悪い状態から元気になることだってあるかもしれない」「そうだよ、まだあきらめてないよ」と

そうだった。ガンも抗がん剤も経験者だった。そして私自身も難しいと言われたけれど、元気になってる。

数字や余命を見てくよくよ、めそめそするところ、全然変わってないです。

でも自分の時よりも、うんと辛いです。

そして「家族にこんなに辛い思いをさせたんだな、こんなにも悲しいんだな」と再確認しました。

やっぱり私は健康でいなければ。

そしてコタローも薬が効いて一日でも元気に長く過ごせたらいいなと思います。

すごくやさしいコタローさん。病院ではSweet Kotaroと呼ばれてます。

血液検査や点滴のため腕の手を剃られました。おなかも。

 

「なんだか、おててが変なのよ?」

 

前向きに一緒に頑張っていこうと思います。