前回の最近読んで良かった(がん関連のコミックと本)の続きです。
前回の「元気になるシカ」の藤河るりさんは現在もご活躍中ですが、今日取り上げさせていただきたい本の作者さんは、もうおなくなりになっています。
治療中の方で「知りたくない」という方もおられるかと思い先に書くことにしました。
私が治療中の時、特に初期の頃は、力尽きてしまわれた方の本は読みたくないと思っていました。
当時の知り合いに「これ役に立つかも」と渡された本の冒頭のページが(乳がんで亡くなった女性がまだ小さい子供たちに書き残した手紙)で始まっており、ものすごくショックを受けたことを今でも思い出します。当時一番目にしたくないことで、それをわかっていたと思うんです。善意を装った悪意、というと言い過ぎかもしれませんが、私はその時に絶対に気を付けようと心に誓いました。
それでも以前していたブログで「すごく元気をもらえた」という多くのご意見をいただき嬉しかったのですが「今日の内容はついていけませんでした」というご意見もあり(ふざけた時など)まだまだ日々学ばせていただいてます。
さて、今日ご紹介したいのは、ひるなまさんの「大腸がんでも元気です」です。
この方の絵もすごくかわいい。鳥獣戯画風のうさぎがひるなまさん。
ある日突然「大腸がん」と診断され治療の様子を描いたエッセイコミックです。
以前から「いつか読みたいな」と思っていました。
大腸がんは50歳過ぎたら検査を受けた方が良いと言われています。今年こそ受けて来ようと思います。ただ、胃カメラもそうですが、ハードルがすごく高いですよね。苦しそうだなあと思うと腰が引けますが、きちんと検査は受けなければと強く思います。
Youtubeのおすすめ動画で見た日になくなってしまったことを知り、もっと早く買っておけば応援になったのにと思いました。
第一話がこちら
病気事態も辛いのですが、実の親と絶縁されていて頼る人が少なかった経緯も勉強になりました。特に日本の病院は「ご家族に来ていただいて……」という大前提があると思うので難しいことも多いかもしれないですね。
これは内田春菊さんの「がんまんが」にも出てきます。(こちらも大腸がんでオストメイトになった経緯が描かれ、おすすめです)
それから「無人島のふたり」山本文緒さん
突然のすい臓がんの発覚からいきなり余命4ヶ月と告げられてからの日記です。
かなり前に何冊か読み、その後遠ざかっていました。昨年の突然の訃報に驚いたのを覚えています。
最後の日々をつづった日記(無人島の二人)が発売されたとき「ああ、これは読めない」(つらくて)と思ったのですが、少し前に鬱病の時の日記を書いた「再婚生活 私のうつ病日記」を一気読みし、これは絶対に読まなくてはと、こちらも電子書籍で購入しました。
そして一気読み、そしてやはり泣いてしまった。淡々とつづる文章の中に時々混ざる本音にハッとします。
自分の事よりもパートナーの心配をされて、優しいお人柄がうかがえます。やはり、すごくつらかった。でも本当に読んで良かった。
ひるなまさんの解説動画でとても良い動画があったのですが、見つからなくなりました。消されたのかもしれませんが、とても参考になる動画なのでご紹介します。
特に有名人のがんによる訃報をより詳しく解説されていて、とても分かりやすいです。
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