お笑いに助けられた私が吉本興業の記者会見2つ見て思ったこと。

今日も本当にごめんなさい。アメリカも猫も全然関係ない、日本のニュースについてです。吉本の会見についてちょっとだけ書きたいと思います。

吉本というかお笑いが大好きなんです。

十数年前、病気で寝込んでいるときに送ってもらった録画のビデオテープ(ビデオ!!)にどれほど助けられたかわかりません。

かなり悪性の乳がんでつらい闘病と絶望の日々。日本の家族がお笑い番組を録画して送ってくれて、特に(ロンドンハーツ)と(リンカーン)が何よりも楽しみでした。

痛くてつらい治療の間でも笑うことができました。母親の壮絶な姿を見て小学校へも行けない状態になった息子さえ笑うことができました。

 

当時ずっと見ていたその番組に出ていた宮迫さんと亮さん。今はほとんどお笑い番組見られないですけど、大好きな芸人さんです。

その2人が反社会のパーティーへの出席しそしてギャラに対しての嘘が発覚した時は本当にがっかりしました。

特にロンドンブーツの亮さんは昔大ファンだったので「そんな人だったんだ」とびっくりしました。それでも「早く謝ってたら良かったのにい」とこのブログにも書いたと思います。

一昨日宮迫さんと亮さんが2人でやめる覚悟で開いた会見を見て、さらにびっくりしました。

日本ではさんざん報道されていると思いますけど、アメリカでは知らない方も多いと思うので少しだけ説明しますね。

2人(他にも数名の芸人さん)が反社会のパーティーに会社を通さずに出席してギャラを受け取ったこと。ギャラを受けとっていないと嘘をついていたこと。嘘をつくのがつらくなり実はもらってしまったと言い、さらに謝罪記者会見を会社にずっとお願いしていたけれど、会社が一方的に開かせなかったこと。

もうやめてもいいから、会見をさせてほしいという亮さんに社長が「テープ回ってないやろな」「ほなら、やったらいい。でも全員首だからな。それでいいならやったらいい」と言われ、なにもいえなくなってしまったこと。

涙で詰まりながら絞り出す言葉は心に届くものだったと思います。

宮迫さんの説明はさすがにプロでしたけど、そこには嘘はなかったように思います。そして亮さんが泣きながら「親だとしたら子供が悪いことをして謝るのを止めないと思う」(吉本はファミリーだと言われて)というセリフには、もらい泣きしてしまいました。

そしてこれで世論がぐっと傾きまして、芸人たちも声を上げだしました「こんな会社じゃだめだ上が変わらなければ、俺はやめる」(極楽とんぼ加藤さん)という声も上がり、ダウンタウンの松本さんが吉本に交渉して「社長が会見しなければだめだ」となり、昨日吉本社長の会見が開かれたました。

これがもう歴史に残るようなひどい記者会見だったんです。

最初に出てきた弁護士も長々だらだらと説明し、その間もマイクをぶらぶらと口元で揺らしてとてもプロと思えない状態。社長はさらに謝罪と言いつつずっとずっと下を向いて文章を読み上げるしまつ。

さらにひどかったのが質疑応答で、あんなにひどい質疑応答を見たのは生まれてはじめてです。質問に対しての答えが全くかみあっていない、何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。

1時間近く見ましたけど(会見はなんと5時間半)これぞ「ぐだぐだ」で要領を得ない答えばかりで、会場にいた記者さん達よく我慢できたなと思いました。

アメリカだったら靴とか飛んでそう(笑)そのくらいのひどさ。

こんな人が大企業のトップにいる。そして圧力をかける。パワハラをする。

恐ろしいことです。

会社のトップが責任を負って辞任会見ならわかりますが1年間の減給と聞いて「え??」あんな恐喝のようなパワハラで?

このまま、あやふやにならずにトップの交代をするなり、より良い会社になって欲しいと思います。

そしてそれはやめていくものに圧力をかけるジャニーズ事務所なども同じで、この機会にエンターテイメントの世界も古い体制を捨てて新しくなって欲しいと思いました。

アメリカでもやっと最近Me too運動が起こり、改善されようとしています。

勇気をあげて出した声をつぶさないような社会になって欲しいと思います。

 

 

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